あの日の出来事 – 車中にて

2009年2月2日
京都からの帰り道。
お迎えが無事完了した安堵感からか、甘いものが欲しくなった私達は、『出町ふたば』で大好きな豆大福を購入してから家までのドライブを再開させた。

プラケースに入った次男くんはとても静かで、私は心配になった。
そりゃ一羽ぼっちで何やら透明なケースに入れられ、車に揺られているのだから無理もない。分かっていてもどうしても気になってしまい、プラケースを包んでいたタオルをそっと捲ってみた。
次男くんはまん丸な瞳で、私をじーっと見上げていた。
「な、なんだコイツは……」
そんな風に思っただろうか? 次男くんは S子さん が入れてくれた粟穂に乗っかって、私は豆大福片手に、少しの間見つめ合っていた。

大丈夫そうなら家までそっとしておこうとボスに言われ、タオルを元に戻していた時、こんな小さな命が我が家に来たんだなと、何故か不思議な気持ちになったのを覚えている。

そして、名前を決めるのは実際に会ってみてからだと話していた私達は、家に向かいながら名前を考えることにした。

さてさて、最後は毎年恒例、初めての1枚。
この時持っていたガラケーは、このサイズで最大だったのかな? 何にしろ時代を感じる1枚だ。