あの日の出来事 – 帰宅

2009年2月2日
京都からの帰り道で名前が決まった、マメルリハインコの仁之介。
これから生活する我が家にやっと到着し、私達は初めてじっくり対面することになった。

プラケースを包んでいたタオルを取ると、体を固くしてじーっとこちらを見ている仁之介。
蓋を外してゆっくり手を差し出すと……乗ってくれた!
「おお……手乗りさんだー」
お迎えする前から分かっていたのに感動する人間2人。
ボスが人差し指を近付けると、その指にそろそろと移動する仁之介。
「小さいね、可愛いね」
同じことを何度も言いながらニヤニヤしていた。

そしてそして……
楽しみにしていたあの時間が!
仁之介がボスの手に乗っている間、私は何度も脳内リハーサルを繰り返してあった挿し餌の準備をした。

ドキドキしながら適温になるのを待って、ちょっとモタついたけど食事の時間だよ仁之介!
スプーンを嘴に持っていき、食べるのを今か今かと待つ人間達。

人間達「………………」
仁之介「………………」

「プラケースにシードを敷き詰めてあげてください」
私達は、S子さん から教わった通りにプラケースの家を整え、S子さんから頂いた粟穂も入れ、仁之介にとっての暫しの我が家に小さな体をそっと降ろした。

暫くすると、今ではすっかり聞き慣れた「プチプチ」という小気味好い音が聞こえてきた。
挿し餌の時間、あっさり終了。

最後は毎年恒例、昔のガラケーで撮った初めての1枚。
もう挿し餌は卒業だぜ、な仁之介。