あの日の出来事 – 京都にて

2009年2月2日
この日は緊張やらドキドキやらワクワクがごちゃ混ぜで、朝から何も食べられなかった。

子供の頃、家に文鳥がいたのは覚えているが、自分が小さすぎて放鳥には付き合えなかった。
ある日、ベランダに飛んで来た迷いセキセイさんを保護した時も、一緒に過ごしたのは数週間。
鳥との接触はその程度、まるで知識の無い自分が、名前を知ったばかりの『マメルリハ』というインコを雛から迎えようというのだから、食べられない落ち着かないというのも当たり前だよなと今では思う。

そして無事に到着した京都で、S子さん にスムーズに会うことができた。
S子さんは慣れた手付きで、私が渡したプラケースに四羽の雛を入れながらこう言った。
「今なら変更も出来ますよ。じっくり見てみてください」
女子一羽、男子三羽の四兄妹。おお……これがマメルリハ! ホントに小さい! そう思いながらも、里親募集のサイトで一目見て、このインコさんをお迎えしたい! と強く感じた次男くんばかりに目がいってしまう。
「お願いした次男くんのままでいいです」
こんな風に答えた気がするな。S子さんが話してくれたことは全部覚えているのに。

プラケースに次男くんだけが残されると、今まで静かだった四羽が互いに鳴き合った。帰りの車中、引き離してしまったのだからその分楽しく過ごして貰おうとボスと話したのも覚えている。

さて、ここまで人間と一緒に生活してきて、次男くんは少しでも楽しいと思えているだろうか?

最後は毎年恒例、初めての一枚。
昔のガラケーで撮ったからサイズは小さいしかなり古く見えるけど、これしかないからなぁ。